ここでは、金とプラチナの価値についてご説明させていただきます。
通貨価値や株価などと同じように、金やプラチナなどの貴金属も毎日価格が変動します。
ニューヨークの商品取引所で発表される取引価格がその日の世界の水準となり、その価格を元に、日本国内における売買価格が決定されています。

金やプラチナの金属の価値の変動だけでなく、為替レートの変動によっても国内の貴金属取引価格は変動します。
（例えば、NYでの金そのものの価格は変動しなくても、為替レートで円の価値が下がれば、 国内の金取引価格は上がる。）
その為、純粋に貴金属の価値というものは、どの通貨の価格で考えるのかで価格が異なるという問題があります。 日本での円価格をベースとして考えた場合、為替で円とドルの価値に20%の動きがあれば、必然的に貴金属の取引価格にも20%の変動が起きます。
ドル価格だけで見た場合は、純粋に貴金属の価格の変動のみで価格が変わります。
金相場は、ドルで見ても、円で見ても、価格は上がり曲線です。
（2013年以降は比較的横ばいとなっていますが、2000年から2021年で見ると、 価格は約6倍となっています。）

未来の事は不確定ですが、世界情勢の不安定さを見ますと、今後も金の価値は上がって行きそうに思われます。
当店に売却されたお客様で、昔に購入された時の価格よりも、 倍以上高く売れたという方は多くいらっしゃいます。
たとえば、平成二年発行の天皇陛下御即位記念の10万円金貨というものがありますが、 純金製で重量が30gあり、発行時は金の価値では6万円程でしたが、 現在は金の価値が3倍以上になった為、金の価値で30万円程となっている為、金貨としての10万円の貨幣価値を、金としても価値が上回ってしまっています。
そういった意味でも、金の価値は時代によって移り変わります。

その中で金の価値を信頼し、金に投資をする方が多い理由は 金取引が世界基準であり、世界的に様々な需要の多さゆえ、突然暴落する可能性が低いからです。（株だとその会社の一つの要因で大きく価格が動きますし、倒産すれば暴落です。）
金も上がり下がりはもちろんありますが、株や通貨に比べて暴落するなどの可能性からみると価値は安定していますよね。
その為、金の価値というのは現在も保たれ続け、通貨不安が大きくなればなるほど、金の価値は高まっていく傾向が強く見られます。
まるで金への投資を勧めるような伝え方になってしまいましたが、 自分は純粋な金には投資していません。
投資という形になれば確実なものなど何もありませんからね。

宝石付きのデザインジュエリーは、売却時には購入時の価格の10分の1程になる事が多いですし、ブランドバッグなども、使用して中古になれば、定価の5分の1以下なんて事もざらですし当たり前の話ですが、純粋な地金や金製品は何年使っても傷だらけになっても、 購入時の5分の1になる事はほとんど無いでしょう（よほどの高級店で購入した場合は別ですが）
逆に、購入時よりも高く売れるなんてことすら起こり得るわけです。 金の価値が高い意味がなんとなくお分かり頂けたと思います。

プラチナに関しては、2008年に7,600円近くまで高騰したことがあります（1980年には8,200円程まで暴騰したことがあります）
その時の価格に比べますと2023年（執筆時）では半値程となって、昨今は安定した価格で推移をしているように感じますが、車な工業製品に多く使われるプラチナですから、商品の需要や世界景気などで今後も大きく値が動くことは考えられます。
なお、金と同じようにプラチナも地金のみの製品であれば購入時と売却時の差は 他の商材に比べて高いものとなりますので、投資目的で所持するには金の半値程で投資ができる商材となります。

2023年11月、執筆の現在ではK18で7,800円/g　Pt900で4500円/g前後のお買取り価格です。
1gとは実際に見ますと、豆粒程にも満たないとても小さなものです。
そんなたった1gで純金なら10,000円もの換金性のある商品は世界中ほとんど存在しません。 そういった意味でも、お持ちの貴金属は大事にされるべきですし、 ご売却の際には買取価格の高いお店をしっかりと選んでからご売却されることを強くお伝えさせて頂きたいと思います。
価値の高い貴金属商品でも、買取価格の安いお店に売却しては意味がありませんからね。
貴金属の売却ご予定がございましたら、ぜひグリーバーにご相談下さいませ。