サンゴ（珊瑚）の評価基準は大きく分けて４つあります。
・色　・大きさ　・かたち　・傷　です。
それらについて、できるだけ簡単にご説明させていただきます。

サンゴには、本珊瑚といわれる海で採れるサンゴと、
山珊瑚といわれる、昔サンゴの生息する海だった場所が、地殻変動などで現在は陸地となった場所で採れる、
サンゴの化石があります。

山珊瑚は宝石材としてのお買取りになりますと、基本的に価値は大変低い物となり、
同じような色味であっても、本珊瑚とは全く別の物として取り扱われます。

サンゴは画像S～Dのように色濃い赤から、オレンジ～白と色みは様々ですが、
画像Sのように赤色が濃く、わずかに深みと暗みの入った血赤色が一番価値の高い物となります。

そのような色味のサンゴは一般的に血赤珊瑚と呼びばれます。

それに比べ、赤が薄かったり、オレンジ色が強くなるにつれ価値は下がっていきます。
白珊瑚という色味の無いサンゴもありますが、やはり価値は低い物となります。

現在、血赤色に見せるために染色処理が施されたサンゴが多く流通していますが、
そういったものは当然ながら処理石となりますので、価値は大変低い物となります。

品質が一定以上であれば、大きければそれに伴い価値は高くなります。

丸珠であればミリ数、カボションカットであれば、縦横と厚みの大きさが重要となります。

血赤サンゴでお話しをすると、一般的には丸珠で８ｍｍ～１０ｍｍ程の物が多く流通しています。
１３ｍｍを超えてきますと大粒ですし、１５ｍｍアップで品質が良ければとても希少で高価となります。
２０ｍｍアップとなりますと、大変に希少な為、価格も格段に高価となりますが、
品質の良い２０mm珠はめったに出会えるものではありません。

一番価値が高いのは真円の丸珠型です。
その次に高価で人気なのが、ドーム型のオーバル型のカボションカットです。
こちらも丸珠に近く高価で取引されます。

それ以外にもサンゴ本来の形をそのままにした枝の形の枝珊瑚や、彫刻が施されたものも多くあります。

いずれにしても、血赤色で大きい物であれば価値は高い物となりますが、丸珠よりは価値は下がります。
小さな珠が連なったネックレスも価値がありますが、やはり１珠の大きさが大きい物が一番高価です。

サンゴには天然の穴やクラック（ヒビ傷）が見られがちです。
その為、大粒で血赤色であっても、一部に穴や傷が見られるサンゴも多くあります。

多少の傷があっても品質や大きさによって高値で取引されますが、やはり傷が無い物が一番です。

また、穴に異物質を充填して穴埋め処理が施される事がありますが、
その処理に関しても当然価値が下がりますが、ジュエリーとして見えない部分に施さている場合は、
さほど価値が下がらずに取引される場合もあります。

クラックヒビは見た目にも美しくないので、メイン部分にヒビが見られるサンゴは価値は大きく下がります。

以上でサンゴの簡単な価値についての説明は終わりますが、
本当はまだまだサンゴの世界は奥が深く、
皆様にお教えしたいことが沢山あるのですが、それはまた査定の機会に。

お買取り査定でお持ち頂いたサンゴに関して、ご不明点があれば何なりとお聞きください。

ここには書いていないような裏話や知識もお教えしちゃうかもしれません。　では失礼します。