Contentsブランド品には一律の価格として存在するのは定価だけ。査定員はどのように買取り金額を決定するのか?お買取りの最初の難関は、本物か?コピー品か?スーパーコピー品は難しい頂き物の商品がコピー品の場合鑑定士の仕事… 金・プラチナ・貴金属・宝石・ジュエリー同様に、ブランド品も買取店によってお値段は大きく異なります。 ブランド品には一律の価格として存在するのは定価だけ。 例えば、ルイヴィトンのバッグや財布で新品であれば、定価の○○%買取り。 という事はある程度設定できますが、買取り査定品の殆どの商品は中古品となります。 中古の状態も様々ですし、中古品ですと、定価の○○%という考え方が殆ど通用しなくなります。 また、人気のブランド、不人気のブランド、その中でも、人気の形、不人気の形、販売された時期、素材 などなど、査定要因は山のようにあります。 数えられない程のブランドの種類のなかで、数え切れないほどの商品数(バッグ・財布・コインケース・キーケース・携帯ケース・靴・洋服・時計・ネックレス・リングなどなど・・・) さらには、その年式、色、季節、サイズ、定価・・・・・。 要するに、数多く見る人気の商品以外は、プロの私たちでも見た事無いものばかり。 上記のすべての商品の定価や販売時期、名前を把握することなど不可能ですし、すべて覚えていたらキリがない・・・・。 まあ、そのあたりの知識量で鑑定士としての能力が変わってくるんですけどね。 査定員はどのように買取り金額を決定するのか? 当店では、毎月業者間での売買の場所である、ブランド品の仕入れ市場に多く出席しています。 そこでは一日に数千点のブランド品が出品されており、その中から欲しいものを競りで落札して仕入れるわけですが、多数のプロの業者さんが集まりますので、欲しいもの全てを仕入れられるわけではありません。 テレビなどで皆様もたまに魚市場の風景などは見たことがあると思いますが、基本的にはブランド市場も、魚市場も同じです。 欲しい魚を事前にチェックし、いざ本番で一番高い値段を言った人が競り落とす。 という事と同じで、ブランド品を競り落として購入します。 そんな競りを一日中行います。 要するに、嫌でも一日中ありとあらゆるブランド品を見て、触って、値踏みして・・・ という事を繰り返して行きます。 そんな市場に月に何度も出席します。そうしますと、必然的に多くのブランド品を見る事ができますし、その落札価格も知ることができるので、最高の勉強の場所となるわけです。 そんな競りと勉強を繰り返し行う事によって、見た事がないブランド品よりも、見た事があるブランド品が増えて行くわけですね。 それが、お買取りの時に絶対的に役に立つわけです。 当然、その市場に出てくるブランド品も状態は様々ですから、それに応じた相場感も養われていきます。 買取り店に鑑定士さんは最低一人は在籍していますが、上記のような市場に多く出向いて毎月の相場状況をつかんでいるような鑑定士さんのいるお店が、高い査定価格を提示してくれると思います。 逆に、市場に出た事か無い、データだけで査定をする鑑定スタッフしか在籍していない買取店には注意が必要という事です。 お買取りの最初の難関は、本物か?コピー品か? お買取りの価格は、先程お伝えのように業者間の売買価格をベースにしておりますが、 何と言っても、 本物か?コピー品か?という事が、お買取りの一番最初の難関となります。 熟練してきますと、触る前でも、お客様が商品を出された瞬間くらいに、ん? ちょっとコピー品っぽいな。 とわかったりする事も多くあります。 さわる事も大事ですが、ヴィトンやシャネルのバッグ、財布類ですと、同じ商品を過去何十個、何百個も見ていますので、少し形が違う・少し色が違う・少し金具のメッキ感が違う。 などを感じられるようになります。 また、町で歩いている人が持っているヴィトンのバッグを見た時、あ、あれは間違いなくコピー品だな。 なんて思う事もあります。 それが感じられるようになると、少しは 一丁前の鑑定士になってきた証拠かもしれません。 スーパーコピー品は難しい そうは言いましても、昨今の いわゆるスーパーコピーと呼ばれる偽物は、本当にデキが良い。 じっくり触ってみましてもうーん・・・。 と迷ってしまうような商品もあったりします。 そう思った商品は、だいたいコピー品の事が多いですが、熟練でないと、見分けがつきづらいものが増えてきています。 ルイヴィトン・シャネル・エルメス あたりは、本当に妥協の無い縫製や各所のこだわりによって作られているので、いくらスーパーコピーとはいえども見分けがつきますが、その他のブランド品は、本物であっても比較的造りが荒い部分もあったりして、かなり細かい部分を何箇所も見ないと判断がつかない場合もあったりします。 ルイヴィトンでも、製造国がスペインやUSAの商品もあったりするのですが、本国フランス製造の商品と比べると、少々縫製が甘かったり・・・ なんて事も多くありますし、同じブランドのバッグでも、ロゴの印字やプレート、付属品などは、年段によって異なったりしますので、それがさらに見分けを難しくしていますね。 ロレックスやオメガ等の時計は、裏蓋を開けてムーブメント(機械)を見るまでまったく判断が付かないレベルのスーパーコピーも見た事があります。 そういった部分から、時計の査定に関しては買取り査定の際に、少々お時間を頂くことも多いですね。 頂き物の商品がコピー品の場合 お持ちになられましたお客様も、頂き物なので本物かどうかわからない。 という事で当店に買取り査定にお持ち頂く事も多いのですが、頂いた経緯をお聞きして、最終的に「当店ではお買取の出来ない商品です。」 という言葉をお伝えしないといけない時の心苦しさといったらありません・・・。 一番厳しいのは、 お父さんから誕生日にもらった。 というお客様の買取り商品が当社の判断ではコピー品だった場合。 もう、伝えづらい! そんな時は、柔らかーく、 私 『当店では、ちょっとお値段が付けられない商品なんです~。』 お客様『えっ? これ、偽物なんですか?』 私 『いや、その可能性も含め、わからないのでお値段をつけられない・・・・ 』 お客様「はっきり言って下さい。 偽物なんですよね?』 私 『いや、そもそも当社が製造した物ではないので、偽物だと断言することはできないんですよ。 すいません・・・・。 しょせん鑑定士ですので、100% って言葉も使えないですし・・・』 お客様『分かりました。 持って帰ります・・・・。』 というような状況がチョイチョイあります。 ホントつらい。 そんなわけで、間違いなく偽物だとわかっても、簡単に偽物、コピー品だなんて言えませんし、当店では、断言することは一切しません。 本物の可能性が僅かでもあるものに、『コピー品です。』と断言して伝えてしまうと、プレゼントしてくれた人との関係とかにまで影響しますからね。 なので、本物か偽物か判断がつかない場合は、 『すいません。 ちょっと私の鑑定士としての能力不足で、査定価格を出せませんでした。本物だという100%の自信が持てないのが理由ですが、決してこちらの商品がコピー品であると判断したという事ではございませんので、申し訳ございません。』 といった感じで正直にお伝え致します。 鑑定士の仕事… 鑑定士 って、買取るだけでは無くて、判断出来なかった時の責任もあるのです。 そういった責任も感じながら、日々勉強というわけですね。 なので、本物か? 偽物か? という形で査定にお持ち頂きましても、明確な回答はできません。 あくまで、いくらで買お買取出来るか?のお伝えとなります。 それで宜しければ、ぜひ鑑定にお持ち下さいませ。 あと、鑑定士になりたい という人がいたら、ぜひ面接にご応募下さい。 あ、あと、コピー品と知っていながら売るのはもちろん、購入しても絶対にダメですよ。 コピー品とわかっていながら、知らないふりして売りに来られるお客様、当店ではそういうお客様か、本当に知らないお客様かわかっていますからね。 ブランドの買取ページへ行く ブランドの価値をもっと知る Related Posts 危険なお店の 見分け方 金・プラチナの買取価格はお店ごとで全然違う!? 貴金属買取の裏側のお話し 宝石買取の裏話