TASAKI（タサキ）は長い歴史を有する日本発のラグジュアリージュエラーブランドであるため、その名前を耳にしたことがあるという方も多いのではないでしょうか。
しかし、どのようなブランドであるのかを詳しく知っているという人は意外と多くないかもしれません。
そこで、この記事ではTASAKIの特徴や歴史に加えて代表的なコレクションについて紹介していきます。               

１．TASAKIとはどのようなブランドなのか？   

TASAKIは、ダイヤモンドと真珠を中心としたモダンで洗練されたジュエリーを提供している日本のブランドです。
その特徴は、何といっても自社で真珠の養殖からダイヤモンドの研磨まで行っているという点にあります。
それによって、ハイクオリティな素材を厳選し、独自の技術力と長年に亘って培ってきたノウハウを駆使してオリジナルのジュエリーに仕上げているのです。
また、TASAKIのもう一つの特徴は、真珠の魅力を最大限に引き出すために、自然に優しいサスティナブルな養殖方法を採用しているという点です。
加えて、世界最高グレードのカットとカラーを持つダイヤモンドだけを選んで、熟練の職人が一つ一つ丁寧に磨き上げることで他社には容易に真似することができない洗練されたコレクションを展開しています。

なお、TASAKIというとモードなブランドというイメージが強いかもしれませんが、それだけではなくブライダルやギフトに適したジュエリーも展開しています。
永遠の愛を誓うブライダルジュエリーのほかに、誕生石やアイコンチャームといった想いを託せるギフトジュエリーも豊富に揃っているので、購入する際は目的に合うものを選ぶようにするとよいでしょう。

< TASAKI の買取相場 例>

２．TASAKIの歴史について         

TASAKIの起源は、1954年に田崎俊作という人物が神戸市で創業した養殖真珠の加工販売業者に遡ります。
1970年に世界で初となるマベ貝の人工採苗に成功してマベ真珠の生産を開始したことでビジネスが軌道に乗り始め、1985年には大阪証券取引所第二部への上場を果たします。
1988年にダイヤモンドの自社研磨を始めると、1994年にはデ・ビアス社のサイトホルダーとなってダイヤモンド原石を直接購入する権利を獲得しました。
それによって、真珠に加えてダイヤモンドの専門家としてのポジションを確立したのです。
2009年に「タサキ」から「TASAKI」へとブランド名を改めて以降は、新進気鋭のデザイナーとコラボしたり、レザーコレクションや高級腕時計を展開したりといった、革新的な取り組みを行いました。
ブランドイメージや、方向性、商品デザインやラインナップを大幅に刷新した事により、従来よりも若年層や海外層の取り込みにも成功したように見られます。
2017年にはMBOを行ってスターダスト社に吸収合併され、その後はMBKパートナーズ社の傘下のブランドとして事業展開を図っています。              

また、同2017年には人気ジュエリーブランドのアーカー（AHKAH）を買収子会社化した事でも注目を浴びました。

３．TASAKIの代表的なコレクションについて       

TASAKIは様々なコレクションを展開していますが、ここではそれらの中から代表的な5つをピックアップして見ていくことにします。

#バランス

バランスは、TASAKIのアイコニックなデザインで、直線的な形状をしているバーの上に隙間なく真珠を並べたスタイリッシュかつモダンなジュエリーです。
このバランスは、同社のクリエイティブディレクターであるタクーン・パニクガル氏が、フォーマルな印象が強い真珠をカジュアルなシーンでも気軽に楽しんでもらいたいという願いを込めて2010年に生み出したコレクションで、その革新的なデザインによって世界に衝撃を与えました。

#デインジャー

デインジャーは、食虫植物をイメージしたユニークなコレクションで、イエローゴールドやピンクゴールドの牙を真珠やジェムストーンと組み合わせることによってスパイスの効いたデザインに仕上がっています。2009年以降、トライブやファング、フリンジといった複数のシリーズが順次展開され、同社を代表するコレクションへと成長を遂げました。

#リファインド・リベリオン

リファインドリベリオンは、「洗練」と「正統派に挑む反逆のスピリット」という相反する二つの感覚を融合させることで生み出されたコレクションで、シグネチャー、ノベル、プラスなどのシリーズが展開されています。
TASAKIならではのカットが施されたブラックスピネルやイエローゴールドのスタッズを組み合わせることによって、モードでロックなジュエリーに仕上がっています。

# M/G（メラニー・ジョージャコプロス）

ロス氏が2013年から手掛けているジュエリーで、アルルカン、スライスド、トリプルパールなどのシリーズがあります。
真珠やジェムストーンに大胆なカットや彫刻を施すことで、他にはない独自のデザインを追求しているのがこのコレクションの特徴です。

#マベパール

マベパールは、タサキが世界初となる人工採苗に成功した真珠で、マベ貝の内部に半球の核を埋め込んでパール層を形成させることにより平坦な形状に仕上げています。
マベ外は国内でも最大クラスの大きさがあり、形状が半円なのが特徴的です。
「太陽の光」に例えられる色合いも鮮やかで、白・青・ピンク系の虹色やメタリックゴールド調のカラーを持ったものもあります。
このマベパールは、ネックレスやピアス、ブローチ等の様々なジュエリーに用いられています。

４．TASAKIのジュエリーを高く売るためのコツと買取相場

TASAKIのジュエリーを少しでも高く売るためには、買取価格は買取店によって異なることから、できる限り高く売るために複数のお店から見積りを取得して比較検討するとよいでしょう。
特にタサキのジュエリーの最新の相場や価値を知っているお店を選ぶ事が最重要です。

また、事前にメンテナンスをしてから売りに出すというのも高く売るためのポイントです。汚れや傷が付着していたり、光沢が失われていたりすると、買取価格にネガティブな影響を及ぼす可能性があります。そうならないようにするためには、あらかじめクロスや柔らかいブラシで汚れを拭き取ったり、ポリッシュクロスで磨いて光沢を取り戻してから査定に出すようにするのがおすすめです。  

５．TASAKIの廃盤ジュエリーの価値                                           

TASAKIの廃盤品や昔のジュエリーは、現在の刻印と異なる物が入っているので、それだけで簡単に年代を見分ける事ができるでしょう。
まず、現在のタサキのジュエリーには、【TASAKI】とアルファベットで刻印がされています。（一部旧タイプの刻印の商品もあるかもしれません）
次に、現在の刻印になる一つ前の年代の刻印は、下の画像のような三日月と小さな丸を組み合わせたマークのものになります。
おおよそ2015年前後に大幅に刻印が入れ替わったものと思われます。

そしてそれよりも更に古い刻印が、下の画像の貝殻の形の中にTの文字が入ったマークの物です。
この刻印が入った商品は詳しい年代はわかりませんが、15～20年以上前の商品だと考えられます。

その上で、カルティエやブルガリなどは２０年以上の前の商品や、本物のアンティークで100年以上前のものは大変貴重かつ高価で取引がされますが、タサキに関しては古い、ヴィンテージ品だからという理由での価格の高騰はおきていません。
現行のデザインのジュエリーの方が圧倒的に高値で取引、販売をされるのが現状です。
しかしながら、単純にパールの価値やマベパールの人気が中国を始めとした海外で高騰をしているため、タサキのヴィンテージジュエリーとしてではなく、貴重な上質なパールやマベパールとして現在は数年前に比べて相場が高くなっていますので、例えばマベパールが連なったネックレス などは当時購入された価格より高値やそれに近い価格で売却できたりする可能性は高くなっています。
マベパールが１つついたペンダントなどは数年前まではパールに値段が付かず、地金のみの価値としてのお買取りが一般的でしたが、現在ではマベパール１つだけに数千円の価格がつく事も珍しくありません。

ですので、古いからといって諦めずに査定に出されてみてはいかがでしょうか。

６．TASAKIのジュエリーについて詳しく知っておこう       

以上で見てきたように、TASAKIは高品質のパールやダイヤモンドを用いたオリジナルのコレクションを数多く揃えている日本を代表するジュエリーブランドです。
同社のジュエリーを売り買いするにあたっては、ブランドの特徴やコレクションについて詳しく知っておくことが重要ですので、これから取引しようと考えている方はぜひここで紹介した内容を頭に入れておくとよいでしょう。