華奢で繊細ながら、特別感溢れるデザインと上質な素材使いで確かな存在感を備えるアーカー(AHKAH)のジュエリー。
一人の日本人女性によって立ち上げられたブランドですが、その製品の魅力から20代・30代以上の女性陣を中心に人気を博してきました。「甘すぎないのに可愛い」「デザインにひとめぼれした」といった声は少なくありません。
現在ではTASAKI傘下に加わったこともあり、その認知度や人気やますます高まっております。
この記事では、アーカー(AHKAH)についてご紹介いたします。
1.アーカー(AHKAH)ってどんなブランド?
アーカー(AHKAH)は1997年。女性ジュエラー福王寺朱美氏によって立ち上げられたブランドです。
1990年代、わが国ではバブルがはじけたこともあり、華やかでゴージャスなファッションからカジュアルで日常を感じられるファッションへとトレンドが変遷していました。ファストファッションの概念が根付き始めたのも、この時代ですね。
みんなが憧れるブランドから、自分だけの美しさや輝きを訴求できるコーディネートへと人々の価値観は変わっていきます。
そんな時代に誕生したアーカーは、まさに当時の市場のニーズに上手に応えてくれるブランドでした。
バブル時代の大ぶりで一目でハイブランドとわかるジュエリーではなく、華奢で繊細。可愛くなりすぎない。にもかかわらず高いデザイン性と職人魂によって作り込まれたアーカーは「プチジュエリー」のパイオニアとして、巧みにファッショニスタらの心をつかんでいくこととなります。なお、華奢であるがゆえにジュエリーを重ね付けできるという概念の、草分け的存在とも言われています。
ちなみに福王寺朱美氏について補足すると、宝石商の家系に生まれた日本人女性です。
高校卒業後に渡米して現地の大学に入学し、さらにG.I.A GGを取得したとのこと!G.I.A GGとはGIAのGraduate Gemologist(グラデュエイト ジェモロジスト)のこと。GIAは米国宝石学会(Gemological Institute of America)を指し、宝石界の権威。このGIAが認定するGGは、世界屈指の宝石鑑定士と言って差し支えありませんが、若くしてその有資格者となる福王子氏の才能には驚かされます。
その後は画家であった当時のパートナーと結婚し子どもも設けますが、パートナーの影響をも受け、絵画のようなアーティスティックな美しさを落とし込んだジュエリー製造を実現していき、アーカーの立ち上げに至りました。
そんな福王子氏のハイセンスとジュエリーへの審美眼が活きたアーカー。1997年のブランド立ち上げとともに表参道で店舗をオープンします。
2001年にコレクション展開が始まると、さらにファッショニスタにその認知が広まっていき、2003年には伊勢丹新宿店やバーニーズニューヨーク銀座本店などに出店。同年には、フランス パリへの進出も果たしました。
その後2005年には東京 渋谷に拠点を移し、併せて旗艦店もオープン(現在、この神南店は閉店しています)。さらに表参道や関西進出も果たしていき、円高やリーマンショック不況の中においても、そのジュエリーの魅力を強みに、着々と成長を遂げていきました。
2017年、ブランド20周年を迎えた年、TASAKIグループの連結子会社となることが発表されます。
アーカー曰く「世代を超え、時代を超え、国境を超えて愛されるブランド」としての、さらなる高みを志してのグループ化であったとのこと。TASAKI自身も20代・30代といった働く若年層に多くのファンを持つアーカーと手を組むことで、より幅広い世代を顧客として取り込む狙いがあったのでしょう。
さらに近年ではグローバル展開も積極的に行っています。
台湾・台北や中国・北京、さらに2020年にシンガポールへと出店。また、2021年にはMARC BY MARC JACOBS等でも製品デザインを行ってきたケイティ・ヒリヤー氏をクリエイティブ・ディレクターとして迎え入れ、グローバル展開への意欲を表明しています。
オンライン販売にも力を入れているため、まさに全国区で、そして世界で愛されるブランドへと成長し続けていると言えるでしょう。
2.アーカー(AHKAH)の製品特徴と代表コレクション
前述の通り、アーカー(AHKAH)は華奢で繊細なデザインのジュエリーが味わいとなっています。
そんなアーカーのブランドコンセプトは「日常生活の中で親しみやすく、着けやすいジュエリー」とのこと。
アーカーは大ぶりのダイヤモンドを連ねたコレクションやクロス,ハートにフィラモンライン(電球・真空管を意味するフィラモン)をモチーフにした華やかなデザインも多いのに、決してギラギラした派手さはなく、控えめな気品を持ちます。
これこそ日常やご自身とのファッションの中での親しみなのでしょう。重ね付けの草分け的存在と前項で述べましたが、アーカーではジュエリーの重ね付けを「レイヤードスタイル」として推奨しているため、現在お持ちのコレクションとの相性も考えられていると言えます。
こういったシンプルなジュエリーというのは、実は作成が難しいもの。あまりにもシンプルすぎると寂しく感じてしまったり、あるいは作り込みの甘さが出やすかったりするものです。
しかしながらアーカーは卓越したデザイン性はもちろん、こだわりのクラフトマンシップのもと、熟達した職人らによって丁寧に作り込まれています。アーカーは作り手として「<思い、想い、念い> を込め、ひとつひとつ創り出」していると自負していますが、まさにそんな心意気が現れた、至極のジュエリーがここにはあります。
ただデザインが良いとか、重ね付けできるとかいったことだけではなく、アーカーのジュエリーそのものに我々は心を奪われているのです。
アーカーのコレクション展開は豊富であることも、魅力の一つです。
人気作と言うと枚挙にいとまがありませんが、代表的なものは下記が挙げられます。
・tina(ティナ)
・・・シンプルを突き詰めた造形のジュエリーコレクション。シンプルとは言え色石を用いたり、幾何学的意匠といったモダナイズされたデザインを採用しているため、地味さは一切見当たりません。
・pave(パヴェ)
・・・ハイグレードのパヴェダイヤをハートや花(桜にオーキッド)、バタフライといった愛らしいモチーフに敷き詰めた、華やかながら極上の一大コレクションです。
・belive
・・・ジュエリーのオーソドックスな美しさを体現したコレクションです。アーカーならではの上質なダイヤモンドやサファイア、ゴールドを楽しめます。
・initial(イニシャル)
・・・アルファベットをモチーフに、極上のダイヤモンドをあしらった、美しくも愛らしいコレクションです。
・thiran(ティラン)
・・・ハートや星、アイスクリームに動物といった愛らしいモチーフを採用したコレクションです。30,000円台~がプライスレンジであるため、エントリーモデルとしてもお勧めです。
なお、ブライダルシリーズも豊富に展開されており、結婚を控えた男女からも厚い支持を集めています。
3.アーカー(AHKAH)の価格帯と買取相場
アーカー(AHKAH)のコンセプトは「日常生活の中で親しみやすく、着けやすいジュエリー」です。
そのため様々な女性のライフスタイルを想定してか、プライスレンジはかなり広め。
エントリー価格帯で20,000円前後~、しっかりとダイヤモンドがあしらわれていると60,000円前後~、大粒のダイヤモンドやパヴェダイヤが輝くシリーズは100,000円台~、さらにハイエンドとなると500,000円オーバーがラインナップされています。
ご自身の予算や好みに合わせて選べるのは嬉しいですよね。
しかしながらいずれもしっかりと作り込まれており、アーカーの需要の大きさと合わせて買取相場は高いと言って良いでしょう。
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状態や使われている貴石にもよりますが、シンプルなタイプであってもお値段がつくことが多いです。ダイヤモンドが輝くコレクションだと、数万円のお買取りをさせて頂くこともあります。
アーカーは素材が上質であるため、ダイヤモンドやゴールドだけでも価値は付きます。
しかしながら前述の通り需要が大きく、再販しても売れるといった理由から、アーカー製品の販売ルートをしっかりと確保している店舗であれば「ブランド代」もしっかりと査定してくれることでしょう。
逆にアーカーのブランド価値を理解していない買取店だと、買いたたかれてしまうことも・・・!
使っていないアーカーをご売却する際は、ぜひアーカーの売買実績が豊富な店舗をお選び下さい!
4.まとめ
アーカー(AHKAH)についてご紹介いたしました。
アーカーは日本人ジュエラー福王寺朱美氏によって1997年に立ち上げられたブランドであり、現在はTASAKIの連結子会社として国内外で店舗展開を行っていること。華奢で繊細な「プチジュエリー」といった概念を広め、重ね付けのパイオニア的存在としても知られていること。
コレクションや価格の幅が広く、あらゆるライフスタイルの女性の日常に寄り添ってくれるであろうことをお伝えできたでしょうか。 アーカーの極上の世界観を、ぜひその製品から体感してみて下さいね。