男女問わず愛され続けてきた極上のジュエラー・ダミアーニとは?
イタリアを代表する老舗ジュエラー・ダミアーニ。
プライスレンジは100万円を超えることも珍しくないハイメゾンですが、世界的なセレブリティの愛用者も多いことから、多くの方々にとって憧れられる存在と言えるでしょう。
この記事では、そんなダミアーニの歴史やブランドの特徴・人気コレクションについて解説致します。
1.ダミアーニとは?
「メイド・イン・イタリー」を世界へ表現する。
この歴史を体現してきたのが、ダミアーニです。
ダミアーニは1924年、イタリアのヴァレンツァで誕生しました。
ヴァレンツァはイタリア北部の街で、ミラノ・トリノの中間あたりに位置します。観光といった観点だと、あまり聞きなれないかもしれません。しかしながらジュエリー産業が高名な土地であり、2017年にはブルガリが欧州最大のジュエリー工房をこの地に設立したことで話題となりました。
ダミアーニの創業者はエンリコ・ダミアーニ氏です。エンリコは金細工師として当時から卓越した技能を有しており、欧州各国の王族や貴族、セレブリティらに愛されていくのに、時間はかかりませんでした。
なお、経営権をエンリコの息子ダミアーノ・ダミアーニが引き継いでいることからもわかる通り(現在は三代目のグィド・ダミアーニ氏)、創業家一族によって大切にDNAが守られてきたブランドでもあります。これは経営のみに限ったことではなく、製品へのこだわりやデザインにも、ダミアーニ・ファミリーの精神性が息づいています。事実、エンリコの長女シルヴィア・ダミアーニ氏は副社長とジュエリーデザイナーを兼任。また次男のジョルジョ・ダミアーニ氏(同じく、副社長)がマーケティングや貴石の買い付けを行うなど、エンリコの魂を受け継ぐ子らによって、当時から変わらぬ「メイド・イン・イタリー」の至極の製品を世に輩出してきているのです。
現在では本国のイタリアはもちろん、米国やアジア各国で店舗展開を行っており、我が国でも2022年現在、9つの店舗を展開。
また高級ジュエラーの中でも22010年代と早い段階でEコマースにも参入しており、近場に店舗がないユーザーにも通信販売でダミアーニのジュエリーを提供しています。
そんなダミアーニの持ち味は、エレガントかつ洗練されたデザイン性にもありますが、やはり特筆すべきは「作り込みの高さ」と「デザインの美しさ」ではないでしょうか。
ダミアーニのジュエリーは「サヴォアフェール(匠の技などといった概念)」の精神のもと、熟達した職人らのハンドメイドによって細部に至るまで加工・装飾が施されています。素材の選定についても一家言持っており、とりわけダイヤモンドは「10C」にこだわることを明言。この10Cはカラット、カット、カラー、クラリティ、クラフツマンシップ、カスタムメイド、サーティフィケート、チェンジ オプション ギャランティ、カバレッジ、コンフリクト・フリー・ダイヤモンドを意味しており、ハイグレードであることはもちろんユーザーの日常や特別なシーンに根付いたダイヤモンドを提供することを示唆しています。
※チェンジ オプション ギャランティとカバレッジは国内未対応のサービスです。
こういったこだわりと高度な匠の技術からダミアーニのジュエリーは国際的評価がきわめて高く、イタリア国内外で著名な賞を獲得していることに加えて、「ダイヤモンド・インターナショナル・アワード」を18回も受賞するという偉業を成し遂げました。
「ダイヤモンド・インターナショナル・アワード」とは1953年にデビアスが創設したコンテストで、ジュエリー業界のオスカーとも称えられる高名な賞です。
近年ではメンズジュエリーという分野でも成功しており、文字通り世界の老若男女から愛されるメゾンとして成長し続けています。
2.ダミアーニの人気コレクション
極上の貴石と洗練されたエレガンスを味わえるダミアーニの人気コレクションをご紹介致します。
①ベルエポック
まずダミアーニと言えば、ベルエポックが思い浮かぶのではないでしょうか。
ベルエポックは、もともとは「古き良き時代」を意味する用語です。19世紀末~第一次世界大戦までの華やかなりしフランス パリの時代や文化を指しましたが、ダミアーニではこの時代に誕生した映画のフィルムをインスパイアして、1996年に同名コレクションを作り上げました。ちなみに1930年代にエンリコが手掛けたカスケード(滝)をオマージュしているのだとか。
ネックレスやリング等、多彩に展開されているベルエポックですが、いずれも極上の取り揃えられた貴石をお楽しみ頂けるのが魅力の真髄です。これだけハイグレードな石を選定して敷き詰めて並べられるのは、ダミアーニならではでしょう。
一番人気はクロスモチーフです。
男性にも人気があるため、カップルやご夫婦でお揃いで身に着けたりシェアしたりするのも良いですね。
②D.Side(ディ サイド)
D.Sideはダミアーニの「D」、ダイヤモンドの「D」を、それぞれジュエリーの両サイドで繋ぎとめることで表現したコレクションです。さらにジュエリーの形状からサイドが切れ目なく融合していることも象徴的な意味を持ち、DECIDE(決断)といった意味合いも込めているのだとか。すなわち、このコレクションを身に着けていると「絆」を感じられるというのです。
D.Sideは俳優のブラッド・ピット氏のアイデアによって生み出された物で、現在ではオールドなデザインとなってしまいましたが、当時は
クールでハイセンスなとても人気の代表的なコレクションでした。
③D.Icon(ディ アイコン)
ダミアーニにとって、アイコニックな存在であるD.Icon。
ゴールド製の「D」をセラミック素材が纏った、新しさを感じさせるコレクションです。
ダミアーニの中では価格帯が10万円台〜とお求めやすいため、初めて同社のジュエリーをご購入になる方や、プレゼントにもお勧めできる逸品です。
④エデン
かつてダミアーニで製造されていたブレスレットをオマージュした「エデン」。
イタリアでは知性や生命力の象徴とされる蛇をモチーフにしており、絡みつくような美しいフォルムの貴金属状に極上のダイヤモンドがセッティングされています。ちなみにエデンは1998年のインターナショナル・ダイヤモンド・アワードを受賞しています。
ゴールドのみならずセラミックを素材に用いたバリエーションもあり、ラグジュアリーでありながらもクールさを感じられる逸品です。
⑤マルゲリータ
マルゲリータはイタリア語でヒナギクを意味しますが、愛らしく華やかなモチーフが特徴的なコレクションです。
なお、1900年代初頭にエンリコがマルゲリータ王妃に捧げるために製作したリングがデザインのモチーフになっているとのことです。
⓺メトロポリタン
交差する緻密なラインがデザイン面に立体的に施された代表的なデザイン。
シンプルなラインが彫られているだけでなく、その合間にダイヤモンドがセッティングされているデザインやクロスでなどもあり、とても人気のシリーズです。
デザインの愛らしさもさることながら、花弁を表す細部まで作り込まれており、ハイジュエラーとしての矜持を感じられる逸品です。高価格帯とはなるものの、いつか一つ欲しいジュエリーですね。
3.ダミアーニの販売価格帯と買取情報
ダミアーニはハイメゾンに当たるため、定価も高め設定です。
ミドルレンジで大体40万円台〜70万円台。ハイエンドだと100万円〜。なかなか気軽に買える代物ではないと思うかもしれません。
しかしながら繰り返しになりますが、細部まで作り込まれ、また選び抜かれた貴石・素材を使用するダミアーニのジュエリーは、まさに極上。
また定価が高い分、再販価格もまた高い傾向にあり、当店グリーバーでもダミアーニであれば中古であっても数万円〜お買取りさせて頂いております。
とりわけベルエポックのクロスモチーフのネックレスなど、人気の高い商品は出品すればすぐ売れるともあり、高額買取を頑張っております。ダミアーニは決して大量生産するようなブランドではないがゆえに、人気モデルの業者間の争奪戦は激しく、近年のリユース市場の拡大とともに、ますます価値も評価され直しています。
もしお使いになられていないダミアーニをお持ちでしたら、一度グリーバーに、査定にだけでも出してみませんか?
4.まとめ
ダミアーニについてご紹介いたしました。
ダミアーニは1924年にエンリコ・ダミアーニ氏によって、イタリア ヴァレンツアにて創業されたジュエラーであり、今なお創業者一家によって経営されていること。ベルエポックを中心に、ベルエポックやメトロポリタン、マルゲリータなどといった人気ラインを豊富に展開していること。価格は高くなるものの、その分再販時にもまた高値で売れる傾向にあることをお伝えできたでしょうか。
メイド・イン・イタリーの風を、ぜひダミアーニで感じてみて下さいね。