有名カップルも愛用!マルコムベッツってどんなジュエリーブランド?
イギリス ロンドンに工房を構えるマルコムベッツ。
上質な素材と手作業に拘り抜いたことで生み出されるそのジュエリーの数々は、美しくもどこか温かみがあると話題です。
わが国では「知る人ぞ知る」といった立ち位置かもしれません。なぜなら取扱いは、国内ではバーニーズ ニューヨークのみであるためです。
とは言え、そのオンリーワンの輝きに魅せられるセレブリティは少なくありません。2021年10月に結婚会見を行った、あの有名な小室圭さん・眞子さんご夫妻もマルコムベッツのペアリングをご愛用されているのだとか。
この記事では、イギリスのファインジュエリーブランド・マルコムベッツについてご紹介いたします。
1.マルコムベッツとは?
イギリス ロンドンのノッティング・ヒル。
映画「ノッティング・ヒルの恋人」の舞台ともなった閑静な高級住宅街の、裏通りにマルコムベッツのアトリエが位置しています。
このブランドは、同名のジュエリーデザイナーによって1994年に立ち上げられて以降、このロンドンのアトリエで連綿とジュエリー製作が行われてきました。
後述しますが、その製作工程で基調とされているのは、「上質な素材選び」そして「伝統的な手作業」。
高品質のゴールドやプラチナを、ハンマーで叩くことで(ハマリング)独特のテクスチャを表面に装飾し、唯一無二の風合いとハンドメイドならではの温かみを獲得しています。
ショップはアトリエと兼ねたロンドンの小ぢんまりとした一軒ですが、日本ではバーニーズ ニューヨークで取扱いを行っています。
バーニーズ ニューヨークはアメリカ発の高級セレクトショップです。わが国では東京や神戸を始め6店舗の展開を行っており、またオンラインでの販売も行っています。
さらに言うとグリーバーやマルコムベッツの公式サイトでもオンラインで商品を購入することができるため、近くにバーニーズ ニューヨークの店舗がないといった方も利用できるのは嬉しいですね。
2.マルコムベッツのこだわりと製品の特徴
前述の通り、マルコムベッツは「伝統的な手作業」そして「上質な素材選び」にこだわりぬくことで、他社にはない魅力を有しています。
とりわけハンマリングは独特です。
これはハンマーを用いて金属を叩く成型方法です。もちろん、ただ叩いているのではありません。マルコム・ベッツ氏は自身が表現したい質感を獲得するまで、ハンマリングを丁寧に妥協なく続けていくと言います。ハンマーは一つではなく、作業によって形状や大きさの異なるものを使用していきます。
結果として、温かみのある、そして唯一無二の独創的な表情を持ったジュエリーが生み出されるのです。
ハンマリングはじっくりと行われます。ただでさえ手作業を基調としたマルコムベッツのジュエリーは大量生産とは無縁。だからこそ、他人と被らないジュエリーとして、所有欲を満たしてくれるのもマルコムベッツならでは。
なお、このハンマリングによって落ち着いたマットな質感のジュエリーとなりますが、使い込んでいくうちにエイジングされ、輝きやツヤ感を獲得するといった側面もあります。
また、マルコムベッツの製品のもう一つの特徴として、「異素材の組み合わせ」が挙げられます。
そしてこの組み合わせにも、マルコムベッツのこだわりが活きています。
と言うのも、マルコムベッツの製品にはしばしば「プラチナとゴールド」や「シルバーとゴールド」の組み合わせが見受けられます。シルバーやプラチナもゴールドもファインジュエリーとしてはとても一般的な素材ですが、それぞれを組み合わせるのは結構大変なことなのです。
なぜなら硬度や融点が異なるため、加工後の質感が異なってしまい、ともすれば違和感が前面に出てしまうのです。
しかしながらマルコムベッツはこの異素材同士を、卓越したセンスと高度なハンマリング技術によって見事融合させています。
とは言え異なるモチーフを組み合わせるのみならず、繋がったリングをプラチナ・ゴールドで構成するという難易度の高い融合もマルコムベッツでは行っています。ブライダルリングで、その傾向が顕著です。
マルコム・ベッツ氏は、この異素材同時の融合によって、異なる人格同士が結ばれ、ともに人生を歩むこととなる「結婚」を象徴しているのだとか。マルコムベッツの、ジュエリーと人とが関わることへの温かな眼差しを垣間見ることのできるこだわりと言えるでしょう。
さらに特筆すべきは「上質な素材選び」」!
マルコムベッツのジュエリーの中にはルビーやサファイア,スピネルといった種々の色石やカラーダイヤモンド等、華やかな色味の貴石がセッティングされているジュエリーもあります。
マルコム・ベッツ氏自身で素材を見て、選び、そこからどのようなデザインを作り上げていくかのインスピレーションを得ているとのこと。確かに石もまた、一つとして同じものはありません。
こういった選び抜いた素材を用いることでジュエリーに気品を添えることはもちろん、年齢を重ねても肌に合う、上質な製品を作り上げているのです。
マルコムベッツは、そこまでビジネスを大規模に展開しているわけではありません。
それでも世界中に根強いファンがいるのは、こういった製品への情熱やこだわりに感銘を受けるユーザーが少なくないためでしょう。マルコムベッツ自身も、自社のファンを大切にし、一生添い遂げていけるようなジュエリーを世に送り出しています。
3.マルコムベッツの価格と買取
マルコムベッツは上質な素材を使用していること。加えて手作業にこだわっていることから量産には向かず、そのためどうしても一つ一つの製品の価格は高くなります。
定価は、貴石のついていないベーシックなシルバー×ゴールドジュエリーで10万円程度~。ダイヤモンドがセッティングされたジュエリーだと、10万円台後半~。ビスポーク製品だと、100万円を超えることも少なくありません。
中古市場でも大きく相場が崩れることはなく、10万円前後~といったプライスレンジとなっております。
一方で上質な素材を使ってくれているからこそ、素材そのものの価値が安定しており、かつ経年劣化に強いといった魅力もあります。つまり値崩れしづらく、買取率も高い傾向にあるのです。
マルコムベッツはカルティエのような人気ブランドではありませんが、デザイン性の高さから中古市場での人気も高く、当店グリーバーでは積極的にお買取りさせて頂いております。
とは言え売却時には注意が必要なこともあります。
ジュエリーの買取実績のない店舗や質屋さんにマルコムベッツを売却しようとすると、ブランドの価値がわからずに素材の価値がだけで買い叩かれたり、またマルコムベッツというブランドを理解しないままに適性価格を付けられなかったりするケースが多々見受けられます。
こういった知る人ぞ知るブランドの上質なジュエリーは、ぜひ実績があり、信頼できる買取店にお任せ下さい。
4.まとめ
イギリス ロンドン発のマルコムベッツについてご紹介いたしました。
マルコムベッツの何よりの特徴は、ハンマリングによって生み出される独特かつ温かみのある風合いです。この風合いによって、美しくも唯一無二のジュエリーが世に送り出されています。
大量生産ができないため価格は高くなりますが、一生もののジュエリーをお探しの方に、ぜひお勧めしたいのがマルコムベッツです。