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コンクパールってどんな真珠?買取相場や査定ポイントを解説!

コンクパール

陶器のようなツヤ。絹糸のようなクリーミーさ。そして深みのあるピンクに独特の火焔模様を描くコンクパールは、真珠の中で最も稀少な品種です。母貝のコンクシェル自体の稀少性もさることながら採取がきわめて難しく、採れる確率は10,000~15,000個に1個とも言われています。かつ養殖も困難とあって、高値で取引され続けています。
そんなコンクパールとは、いったいどのような真珠なのでしょうか。
この記事では、コンクパールの宝飾品としての歴史や特徴、買取相場・買取査定について徹底解説いたします!

1. コンクパールとは?

① DATA

英名:コンク天然真珠
和名:コンク真珠,ピンク貝真珠
色:ピンク、黄色、ベージュ、赤、白など
モース硬度:2.5~4
光沢:ガラス光沢
原産:バハマ(生息地はカリブ海全域)
宝石言葉:純潔、健康、長寿など

上質コンクパール

② 歴史

コンクパールは、カリブ海沿岸諸国において、古くからその存在を認知されていました。母貝であるコンクシェル(ピンクガイ。巻貝の一種)は現地民からは「クイーンコンク」と称され、食用として親しまれていたようです。その中からごく稀に出る真珠がコンクパールです。もともと真珠自体が古代から女性の美の象徴として、高い価値を持つもの。カリブ海沿岸諸国でも、コンクパールが採れると貴重な真珠として扱ってきました。なお、コンクシェル自体も美しく、カメオなどの材料として用いられています。アンティークジュエリーなどでもよく見られますね。
その後20世紀半ば頃から、コンクシェルの身が珍味としてアメリカ・中国などに広まっていきます。サラダやチャウダー、フリッターなどにされていったコンクシェルは、次第にその個体数を減らしていくこととなりました。もともとそこまで生育数が多くなかったのでしょう。1973年にはワシントン条約が採択されると、コンクシェルの種の保存に対する意識が高まり、採取に関して自主規制が行われるなどして、ますますコンクパールの稀少性は高まっていきました。

なお、コンクパールがジュエリーとして認知されるようになったのはつい最近です。もちろんアンティークジュエリーでの採用は頻繁に見られましたし、近代ではカルティエやティファニーなどはコンクパールの魅力を早い段階で見出し、20世紀初頭からいくつかの作品のデザインとして用いていました。しかしながら、決して一般には広まりませんでした。稀少性が高くなかなか市場に出回らなかったこと。養殖真珠が普及しつつあったことが要因でしょう。
日本のMIKIMOTO(ミキモト)が1980年代後半にジュエリーとして販売スタートしたことで、認知度が飛躍的に上がったと言われています。

③ 特徴

コンクパールは真珠ですが、通常の二枚貝から採れる真珠とは異なり巻貝真珠です。ちなみに貝は軟体動物ですが、二枚貝は二枚貝綱、巻貝は腹足鋼に分類されます。形状が全く異なりますね。そのため、特徴・特性も大きく違う箇所が散見されます。

まずコンクパールを大きく特徴づけるものは、火焔模様(かえんもよう。フレーム)でしょう。独特の、層を描くような模様が表面に浮かんでいますが、この火焔模様がはっきり見えるものがより上質なコンクパールとされています。
この火焔模様は、コンクパールの成り立ちによって形成されています。
真珠の形成過程を簡単に説明すると、貝内部に異物が混入した時、貝は身を守るために外殻と同成分である外套膜(がいとうまく。カルシウムとタンパク質でできている)を分泌し、膜で異物を包み込みます。この膜は特別に真珠袋と呼ばれ、異物の周りに折り重なるように層を作ります。真珠層と呼ばれ、これが真珠の正体です。
この真珠層の厚みや、層がキレイな真円になるかで通常は真珠の評価に影響を及ぼすのですが、巻貝だと真珠層は折り重なっておらず、小さなピラミッド状の突起がひしめきあっているような構造になっているのです。
もちろんその細かな構造は肉眼では確認できません。また、真珠層特有の光沢やオリエント効果(オーロラ効果、真珠効果とも。虹色)はありません。しかしながらこの層構造によって、コンクパールを特徴づける火焔模様を楽しむことができるのです。
この形成過程は、形状にも影響します。いびつで、真円ではなく、長細いオーバル型のものが多くなります。そのため、コンクパールは他の真珠のように直径で評価するのではなく、カラット(重さ)が使われてきました。

コンクパールの火炎

色味は「イチゴミルクのようなピンク」「ラズベリーレッド」などと称されるように、濃いピンクが最も有名で価値の高い個体となりますが、黄色や赤、オレンジ、グレー、ホワイトなどといったものも存在します。ちなみに巻貝真珠にはブラウンが最もよく見られると言われています。ブラウンだと、あまりジュエリー用途としては用いられません。

その稀少性も大きな特徴と言えるでしょう。
冒頭でも述べたように、ただでさえ稀少になっているコンクシェルからコンクパールが採取できる確率は10,000個に一つとも、15,000個に一つとも言われています。小粒のものも多く、ジュエリーとして使えるものは、さらに採れたコンクパールの中の10%にも満たない、とも言われます。まさに「世界で一番レアな真珠」ですね。

しかも、養殖技術は確立していません。1930年代、二枚貝と同様に巻貝真珠の養殖の研究・開発がスタートしましたが、上手くいかず伸び悩みました。2009年にGIAから、フロリダ・アトランティック大学のミーガン・デービス、ヘクター・アコスタ=サルモン両博士がコンクパールの養殖に成功した(2006年)と発表されましたが、その手法は明かされず、また、流通ベースに乗っていないことを考えると、市販化は当分先のようです。
巻貝真珠はそれ自体が養殖は大変困難です。事実、巻貝で養殖用に利用されているのは現在ではアワビのみで、半円真珠の形成のために用いられます。

ちなみに先ほど「小粒のものが多い」と述べましたが、世界最大のコンクパールを買い付けたと言われているのはハリーウィンストンです。1980年代、45カラットに及ぶコンクパールを購入した記録があるそうですが、現物は所在不明です。さすが、世界最大のダイヤモンドを手に入れ続けてきた同社だけありますね。
その他には、1905年、アメリカ東部メリーランド州に位置するウォルターズ美術館の創設者ヘンリー・ウォルターズがティファニーから23.5カラットのコンクパールペンダントを購入したとか、2015年にスイスのジュエラーが23.97カラットのドロップ型のコンクパールを含む真珠ジュエリーを手にしたとか言われていますが、逸話として残るほど大きいコンクパールは珍しいということがおわかりいただけるでしょう。10カラット以上はめったに採れません。
ミキモトもコンクパールの利用に先鞭をつけただけあり、上質なコンクパールジュエリーを扱っていますが、数百万円~1,000万円という価格帯です。もちろんダイヤモンドや他の貴金属をあしらっているから、ということもありますが、ハイエンドラインの位置づけであることは間違いありません。

コンクパール大粒17ct

2. コンクパールの買取相場

「コンクパールの買取相場。カラットあたりいくらになるのか?」それは、一概には言えません。
どの真珠・宝石よりも個体差が大きく、かつ真珠全般に言えるようにデリケートな性質のためコンディションによるところがあります。また、その稀少性から、一般的にカラット数辺りの明確な買取相場はありません。
ただ、業者間取引や仕入れを多く行う弊社では、品質、大きさによりおおよその取引相場はしっかりと把握しております。

さらに言うと、コンクパール単体のみならず、使われるその他貴石やジュエリーデザイン,ブランドなども買取相場に大きく関係してきます。コンクパールのような極上の真珠を扱うブランドは、えてしてプレミア価値がつきやすいためです。
一例を挙げると、当店ではミキモトのコンクパール5カラットリング(プラチナ、ダイヤモンド付属)を、350,000円前後でお買取りさせていただいております。
もちろん前述の通り、同じミキモトのジュエリーでも、一つとして同じ個体はないため、そのコンクパールの品質によって、同じカット数だとしても、もっと高値が付く場合や、安値となる場合があります。

とは言え養殖技術もまだ確立されていない今、今後も高額買取対象として多くのお店が積極的に求める真珠であり続けることでしょう。あくまで品質による前後は大きくありますが、参考にお買取り相場を記載致します。

■ 3ctのコンクパールのランクごとのお買取り相場

Sランク 300,000円
Aランク 200,000円
Bランク 130,000円
Cランク 50,000円
Dランク 15,000円

◆おおよその相場となります。火炎の強弱、形、その他要因により多少前後します。
◆上記価格の前後20%程は時期や情勢で前後する可能性がございます。
◆クラックなどがある場合は相場価格が下がります。

3. コンクパールの査定ポイント

最後に、コンクパールの査定ポイントをご紹介いたします。
今お手元にコンクパール製品をお持ちの方は、ぜひ対照してみてくださいね。

① カラット(重さ)

コンクパールは直径ではなく、カラット数で評価いたします。
しかしながら1カラットを超えるものは少なく、それだけで大きな査定アップとなります。
もちろん、0.5ct程の小粒でも高値がつくものも珍しくありません。

② 火焔模様(フレーム)

コンクパールを大きく特徴づける火焔模様は最も大切な査定ポイントです。
肉眼で火焔模様がハッキリ確認できるものが高評価です。
「色が一番」と言われたりもしますが、最も有名なあこや貝から採れる真珠でもピンクカラー系のパールは少なくありません。そのため、コンクパール査定には火焔模様が大切な要素となります。

③ 色

「イチゴミルクのような」「ラズベリーレッド」などとも称される濃いピンクが高額査定のポイントです。
しかしながらキレイな火焔模様があれば、オレンジや黄色のものでもプラスの評価となります。

④ 形

一般的に真珠は真円に近いほど高値となりますが、コンクパールは丸形のものはほとんど採取されません。新円に近いものは数万個のコンクシェルに一つとも言われています。
そのためコンクパールは楕円型でも高値となります。むしろ最近は様々な形状の真珠が出てきたため、ジュエリーデザインの一環として良いアクセントとなっている、といった評価もあります。

⑤ ブランド価値

前述の通り、どこのブランドの製品か?ということも査定にきわめて大きな影響を与えるポイントです。
ミキモトといった、人気の高いブランドのコンクパール製品は素材としての価値はもちろん、デザイン性や人気のモデルかどうかが大きく関わってきます。
なお、全てのジュエリーに言えることですが、付属の鑑別書やボックスは全て査定に持ち込みましょう。人気ブランドの付属品はプラス査定になる可能性があります。

⑥ 鑑別書

コンクパールは超稀少なため、一般の方にはその真贋の見極めが非常に困難です。「見たことがない」といった方もいらっしゃるでしょう。
特に、コンクシェルが同じ色味であることから、外殻にあたるシェル部分を研磨して、イミテーションコンクパールとして流通している物もあるので注意が必要です。
真贋の有無を見極めるために、鑑別書を要求する買取店は少なくありません。
とは言え信頼できる、熟練の鑑定士が常駐するところであれば、時間はかかってしまうかもしれませんがしっかりと鑑定を行い、適正価格をお出しすることができます。

4. まとめ

世界で一番稀少と謳われる、コンクパールについてご紹介いたしました。
その稀少性ゆえ、コンクパールの価値は相当なものとなります。もちろん火焔模様やカラット数といった査定のポイントはありますが、もしお持ちで売却を検討しているという方がいらっしゃったら、ぜひ当店グリーバーにご依頼ください。
なお、真珠は大変デリケートです。査定に持ち込む際、不用意に傷をつけてしまわないよう、しっかり専用ボックスや柔らかい梱包材に包むなどして保管しましょう。



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