平成30年間の金買取相場から売り時を考察する
現在、金買取相場は空前絶後の上昇を続けている、と言われています。もちろん相場は水物ですので、多少の上下はあります。しかしながらこの金相場の「右肩上がり」は一過性のものではなく、国内外でしばらく続いてきた現象なのです。
そうなってくると、今持っている地金をいつ売ればお得?そこが気になるところですね。地金でなくとも、ゴールド製のリングやネックレスといったジュエリー、金貨、金無垢腕時計など、金価格が高値をつけている時に売った方が良いに決まっています。
とは言え今後、金価格の上昇・下落については誰にもわかりません。しかしながら、過去の価格推移や時代背景を見て、「どんな時に金は価格を上げるか」「あるいは下げるか」の予測をすることはできます。
そこでこの記事では、平成30年間の国際・国内金価格の推移と、社会情勢を照らし合わせて、今後いつが金の売り時かを考察いたします!
1. 金価格が上がる時・下がる時をおさらい
まず初めに、簡単に金価格が上がる時・下がる時をおさらいしましょう!以下の時に金価格は上がります。
■国内外で金融不安がある時
■紛争や災害といった地政学リスク
■ドルが高い時(日本だと円安の時。ただし国際的にはドルの信頼度が増すと金貨価格は下がる)
この三つが金価格に大きく関わる要因と言われています。
つまり、インフレなどで国内通貨を中心とした金融資産への信頼感が揺らぐ。テロや紛争、大災害といった国際的な地政学リスクが高まる。国内金価格はドル建てのため、日本においてドル高円安となる。こういった時に金は需要が高まり、結果として金相場が上昇します。「有事の金」「安全資産」といった呼称が金にあるのは、何かあった時でも資産として価値を失わない、と考えられているためです。
ちなみに金がこのように捉えられるようになったのは、1979年後半のソ連によるアフガニスタン侵攻がきっかけと言われています。当時の緊張から、日本でも海外の金貨購入がこぞって行われました。事実、1980年1月は1g=6,945円という過去最高の金価格をたたき出しました。この最高値は、今なお破られていません。
一方金価格が下がる時と言えば、上記三つの逆、ということになります。米国経済が好調でドルの価値が高まった時などは金が下がりやすい一つのきっかけと言えるでしょう。逆にインドや中国といった、宝飾需要の高い国が経済不安に陥ると、宝飾に使用される金が使われなくなり、結果として相場が下落します。また、これはあまり考えられないと言われているのですが、万が一世界のどこかで金が大量に採掘された、などと言ったことがあれば、供給量が増え、金相場は下がります。
なお、日本国内はこの方程式があまり当てはまらない、と言われてきました。また、国際的に見ても、これまでの常識では考えられない事象でアップダウンしている、という事象もあります。
30年間の金相場、そして金を取り巻く社会情勢には、いったい何が起こってきたのでしょうか。詳しく解説していきます!
※あくまで考察となり、金価格の上昇や下落をお約束するものではありません。
2. 金相場とその時代背景【1989年~】
日本では、昭和天皇の崩御とともに激動の昭和を終え、平成を迎えました。この当時の自粛ムードと令和の幕開けを比べて、思いにふけった方もいらっしゃったのではないでしょうか。
日本では平成元年から平成10年にあたるこの時代の、金相場の価格推移と社会情勢をご紹介いたします。
① 金価格推移
1989年から1990年は上昇ラインを描いたものの、その後どんどん金価格は低下。1999年にはこの10年間で国際価格も国内価格も、最底値(ボトム)を迎えました。とは言え国際価格は中盤では盛り返しており、1996年には1990年よりも高い水準を記録しました。
一方の日本はと言うと1995年~1996年は特に価格が下がっており、その後もあまりぱっとしないグラフ推移となっています。
国内外の背景についてご説明いたします。
② 1989年~に起こっていたこと
日本が平成を迎えたこの頃、世界ではどのようなことが起こっていたのでしょうか。
まず最も特筆すべきことと言えば、長い間続いていた東西冷戦の終結でしょう。
1989年12月4日、イタリア半島から地中海を南に進んだところにあるマルタ島で、アメリカ大統領ジョージ・ブッシュと当時のソ連の書記長ゴルバチョフの間で、冷戦の終結が宣言されました。
その後ベルリンの壁が崩壊して東西ドイツが統一され、ソ連が崩壊。再び世界は一つとなりました。ポジティブな出来事ではありますが、当時の混乱は計り知れません。また、同時期の1991年に湾岸戦争が起こり、米ドルが売りに出されたことによって金価格は大きく上昇します。「有事の金」というやつですね。
しかしながらその後、米ドルは買い戻され、信頼が回復。欧米を中心に経済が回復していったため、金価格は下落していくようになりました。
一方の日本はどうだったのでしょうか。
1989年、日本はかつてない好景気を迎えていました。いわゆるバブル時代です。日経平均が史上最高値を記録し、冷戦への不安から多くの海外投資家が「安全通貨」として日本円を買いに走りました。ちなみに当店でもよくお買取りさせていただくルイヴィトンやカルティエ、エルメスといった多くのハイブランドが日本進出を果たしたのは1970年代~1980年代です。いかにこの当時、世界的に日本という市場が注目されていたかがおわかりいただけるでしょう。
しかしながら皆さんご存知の通り、バブルが崩壊します。その後の日本は「失われた10年」「暗黒時代」などと称されるように、景気後退が長い間進みました。ちなみに「就職氷河期」という言葉が出てきたのもこの頃です。
1997年には東南アジアを中心としたアジア通貨危機。同年11月に山一證券と北海道拓殖銀行が破綻し、日本経済は冷え込み続けていきました。
ここで注目してほしいことがあります。「有事の金」のお話をしましたが、国内での日本の金相場は上がっていません。むしろ1995年に一気に下落し、1997年以降も、下降ラインを描いていっています。
これは、世界的には好景気であったことや、バブル崩壊後に円高不況の傾向にあったこと。次いで1990年代後半から経済が持ち直していったことなどが考えられます。また、日本では日本円が強く、「金は安全資産」という概念が少なかったことも理由として考えられるでしょう。
なお、1999年、米国の経済好調などもあり、国内金価格は9月に1g=865円という、変動相場制始まって以来のボトムを記録することとなりました。
!POINT!
■1990年代はおおむね世界経済が好調で、1999年には金価格はボトム期を迎えた
■特に米国経済が好調だった
■日本では未曽有の金融不安を抱えるものの金相場は下落傾向。1990年代後半には経済を持ち直していった
3. 金相場とその時代背景【2000年代】
ノストラダムスの大予言が的中しなかったことに安心し、ミレニアム問題に騒然とした21世紀の幕開け。この10年間は、かつてなかった地政学リスクや不安が高まり、今に続く金価格上昇の黎明となった時代です。
当時の金価格推移と、社会情勢をご紹介いたします。
① 金価格推移
前述の通り、1999年~2000年にボトムを迎えていた金相場。しかしながら2001年を契機に国際・国内価格ともに上昇を続け、特に2000年代後半の上げ率というのは目を見張るものがあります。
1990年代と異なり、多少の上下の違いはあるものの、国内外で金価格の傾向としては大きくは変わりません。
この時期の金価格推移とその社会背景は、現在の金相場、そして今後の推移を予測するのに大変重要となってきます。
一体何が起こっていたのでしょうか。
② 2000年代に起こっていたこと
株や為替が上がり、米国を中心に好調を博していた世界経済。しかしながら2001年9月、アメリカ ニューヨークで同時多発テロが発生します。この悲劇が世界中に与えたショックの大きさは言うには及びません。比較的治安面が良好であった日本でも、各所でテロ対策が行われるようになったきっかけでした。
また、この9.11の前後から始まっていたアメリカでのITバブル崩壊(IT関連ベンチャーを中心とした株価崩落、倒産)が重なりました。米国の中央銀行の役割を果たすFRB(連邦準備制度理事会)は利下げを行い、これによって米ドルへの信頼感が一気に下がり、世界中に深刻な金融危機が広がります。また、世界各国でテロが増発し始めたのも向かい風となりました。
こういった時、世界中の中央銀行は金を買いに走ります。「有事の金」は個人の問題のみならず、国にとっても資産確保のために絶対不可欠であるためです。繰り返しになりますが、日本円は強く、日本国内でも絶大な信頼を得ています。正直、現代の日本人に「ハイバーインフレで一万円札が紙くずになる」と言っても、ピンとこないでしょう。世界では日本円が「安全資産」と呼ばれることもあります(もちろん誉め言葉です)。しかしながら海外では金準備は通貨を安定させるための資金であり根幹です。日本でも、世界的な金融危機や情勢不安に加えて、北朝鮮脅威が活発になったこともあり、「有事の金」の認識が広まりました。この頃の日本は経済を回復させ、株や為替の方に資金が流れていたにもかかわらず、国内価格が右肩上がりをした理由の一つでしょう。
なお、ニューヨーク同時多発テロで倒壊したビルの地下から、金塊8トンが全くテロの影響を受けず、瑕疵のない状態で回収できました。この一件で金の安全資産としての信頼性に箔が付いたと言うのは、なんとも皮肉なお話です。
また、金ETF(上場投資信託)にも触れなくてはなりません。2004年にアメリカが始めたことをきっかけに、欧州でもこの新しい金関連商品がスタートしました。これは、Exchange Traded Fundの略で、世界金融危機への対抗策として打ち出されたものです。ETFは特定の指数と連動して運用する投資信託なのですが、金ETFでは金相場に連動させます。金相場に連動しているため値動きがわかりやすく、しかも少額で分散投資できることから徐々に普及していきます。特に年金基金といった機関投資家が参入したことによって手堅いものとなり、同時に金価格を底上げすることとなりました。ちなみに日本年金基金もこのETFを利用しています。
こういった世界情勢の不安定さは、今でも続いています。もちろん各国で経済状況は持ち直していますが、今に続く地政学リスクのきっかけが2000年代だった、というものは少なくありません。そのため、前述の通り、この10年間の出来事は現在「今後を予測する」うえで、非常に重要な意味を持つのです。
この世界的な危機に加え、当時の金価格をここまで上昇させることとなったもう一つの大きな出来事があります。
それは、中国とインドという大国が、金需要をかつてないほど高めた、というものです。
この時期、米国とは打って変わって新興国は経済成長を続けていました。特に顕著なのは、中国とインドです。
この成長に加えて、中国は2001年に世界貿易機構(WTO)に加盟したことで、国内での金の自由化を促進させました(インドではそれ以前に、段階的に行っていた)。もともと中国では金取引を中央政府あるいは中国人民銀行が統制していたのですが、2002年に上海に同国初の金取引所を開設。個人でも金の売買ができるようになると、金への需要が急激に高まることとなりました。景気が良くなり、宝飾品ブームを迎えたことも大きな要因でしょう。
金はあまり採掘されず、稀少価値が高いからこそ人々に有難がられています。ニーズが高まったからといって生産量が増えるわけでもなく、金価格は上昇の一途を辿ることとなりました。ちなみに中国・インドは、今なお金消費国家のツートップに君臨しています。
しかしながらこの中国・インド経済も、ある一つの出来事をきっかけに大きく揺らぐこととなります。それは、2008年、アメリカ大手投資銀行リーマン・ブラザーズが経営破綻を発表したことから始まった、リーマンショックです。まさに「ショック」としか言いようのないアメリカ発のこの出来事、金価格を一気に上昇させ、しかもその後も下降線を辿らせませんでした。
その影響は2010年にも色濃く続いたため、次項で詳しく解説いたします。
!POINT!
■アメリカ同時多発テロを中心とした大規模な地政学リスク
■日本国内でもリスクヘッジの意味合いでの金需要が高まり、価格を上げ続けている
■中国・インドの台頭
4. 金相場とその時代背景【2010年代】
直近の10年間も、2000年代の流れを受けて金は右肩上がりを続けています。
リーマンショック以降、米国を中心とした先進国経済は鈍化したと言われてきましたが、反面「成熟社会」となった、とも称されます。景気後退リスクを回避し、安全・安心にフォーカスした運営をしていく傾向が多々見られ、消費行動が減り、世界的に貯蓄に価値が見いだされてきている、と。一方で2017年からは世界全域で経済が加速したこと。また、中国・インド以外の新興国の発展が目覚ましいことなども大きな特徴ですね。
日本では令和を迎えることとなった2019年までの10年間を見ていきましょう。
① 金価格推移
前項でもご紹介しましたが、2008年9月にリーマン・ブラザーズが経営破綻を発表しました。それ以降、一時的に下がることはあったものの、金価格は右肩上がりの上昇ラインを続けています。これは、かつてないほど長期的な上昇で、過去最高水準とも言われています。
それは国際価格のみならず、国内価格にも言えることです。もちろん国際価格と連動しているので日本国内だけの状況で大きく乖離する、とは限らないのですが、これは、日本国内でも金へのニーズが高まっていることが関係しています。
確かにリーマンショック後の数年間は多くの国々にとって厳しい時代でしたが、持ち直してきた今なお、なぜ金価格は上昇を続けているのか。時代背景を紐解いていくと、見えてくるものがあります。
② 2010年代に起こっていたこと
「サブプライム・ローンが焦げ付いた」
リーマンショックは、そんな表現がされることもありますね。リーマンショックを簡単に解説すると、FRBが金利を上げたことで住宅バブルが崩壊し、住宅の価値がなくなったため(ローンに見合わなくなったため)「サブプライム・ローン」を扱っていたリーマン・ブラザーズが債権回収できなくなり、倒産と相成った、というものです。リーマン・ブラザーズは名門証券会社でしたから、多くの銀行が同社と取引していました。そのため、そういった関連会社も連鎖倒産することとなってしまったのです。
これが決定打となり、金価格は一気に上昇。その後、多くの国々で金融緩和政策が打ち出され、次々と対抗策が採られました。しかしながら対応が遅れた日本や、アメリカ金融機関からの借り入れに頼っていた新興国などは深刻な金融危機を迎えます。ちなみに日本がリーマンショックから立ち直るのにかかった期間は、5年ほどと言われています。確かに2010年代前半は暗い時期が続いていましたね。
また、同時期起こっていたギリシャ危機も世界経済に大きな痛手を与えました。これは、ギリシャが政権交代を期に、財政の大赤字が露呈した事件です。あわやデフォルトか、と言われるとともに、ギリシャはEU加盟国でもあったことからEU全体に影響しました。
こういった一連の、世界同時的に起こっていた経済危機によって、安全資産である金が世界各国で買いに走られます。米ドルはもちろん、日本円と同様に安全と言われていたユーロ通貨への不信感も理由です。前述の通りこれは個人だけでなく国にも言えることです。そのため、金価格は一気に上昇することとなりました。
しかしながら2012年、米国を中心に徐々に景気回復を果たします。金融緩和政策によってインフレが叫ばれていましたが、その懸念が後退し、持ち直していきます。そのため、2013年~2016年あたりにかけては、金価格は一時期の急騰よりかは落ち着いた時期もありました。
では、日本はどのような経過をたどっていたのでしょうか。日本はアメリカ経済と密接な関係を持っていたことからも、リーマンショックの影響は非常に大きいものでした。前述の通り、対応の遅れもしばしば指摘されます。また、2011年の東日本大震災も、世相と経済に暗い影を落としましたね。
しかしながら2012年に安倍内閣が発足すると景気回復へと転換します。2013年にはオリンピック開催都市が日本に決まったことにより、一気に景況ムードが高まりました。
とは言え日本の金価格はおおむね上昇ラインを描いています。2000年代のところでも触れましたが、日本国内でも現物資産へのニーズが幅広く高まっていたことが一つの要因でしょう。また、アベノミクスによって円安傾向が長らく続いたこともありますね。
そして、ここ2~3年ほど、再び国際・国内の金価格が目に見えて上がっています。上昇傾向にあった日本でも、さらに金価格は上がることとなりました。
それは、再び世界情勢への懸念が広がっているためでしょう。
例えば中国経済の鈍化は、米中貿易摩擦が無関係ではありません。2016年にドナルド・トランプ氏がアメリカ大統領に就任すると、両国間の緊張は大きく高まりました。また、中東情勢の悪化やドイツを中心とした自動車産業の低迷、北朝鮮のミサイル脅威など、「有事」と言うべき事象は今や世界を取り巻いています。
これに加えて、金の採掘量が著しく減少している、ということがあります。金はもともとその生産量の少なさも価値の一つの要因でしたが、近年、ますます採掘が困難になっているというのです。金はリサイクル可能な資源ですが、高まり続ける需要に追いつけるとは思えません。
こういった金の稀少性への注目度も集まってか、金価格は1993年に米国が実質マイナス金利だと言われ、金価格が大きな上昇を記録した当時の水準に達した、と今現在は言われています。
!POINT!
■2000年代の出来事をきかっけとして続く地政学リスク
■金の供給問題
■日本国内でも投資や安全資産として金への注目度がかつてないほど高まった
5. 今後の金の売り時はいつ?
平成30年間の金価格推移と、その時代背景についてご紹介いたしました。
では今後の金価格はどうなっていくのでしょうか。
今、右肩上がりの状態で、今後しばらく続くのではないか、という方もいます。地政学リスクが止まないこと。金の供給量が少ないこと。また、日本でも景気回復とともに宝飾品としての金需要が高まっているためです。百貨店などでは長らく不振であった高級時計やジュエリー部門の売り上げが回復しており、インバウンド効果もあるのでしょうが、投資やリスクヘッジだけでなく、嗜好品としての金製品へのニーズが全体的に上がっているのでしょう。
また、現在は銀行での利回りがほぼありません。そのため、利息のつかない現物資産の所有と貯蓄の垣根が低くなり、結果として個人の金投資が増えた、という傾向も見逃せません。
とは言え、では今後も金価格は上がり続けるか、と聞かれると断言はできません。金価格を下げるかもしれない事象も散見されるためです。
例えば、先ほど金ETFが年金マネーとして活用されているお話をしました。この金ETFを始めた世代が年金をもらう年齢に達しつつあるため、ETFは金売却を行い、結果として市場に金が溢れ価格が下がる可能性があります。
また、中国やインドの景気減退による宝飾品需要の低迷も金価格下落を誘発しうる目が離せない事象です。
では、いつが売り時か。
もちろん「絶対ここ!」とは言えませんが、今は良い売り時の一つと言えるのではないかな、と思います。かつてないほど金価格が上昇ラインを描いていることもそうなのですが、宝飾品需要が国内で高まっている、ということもお勧めする理由です。
昔に比べて、ジュエリーや高級時計の買取店が本当に増えました。前述の通り宝飾品需要が高まっていること。リユース市場でも、ジュエリーなどは価値が落ちづらいものが多いため、「中古でも欲しい」というニーズがあるためです。
また、金自体は安定性が高く変色や腐食などは少ないですが、付属の貴石やその他貴金属が経年によって劣化してしまい、価値を下げてしまう可能性は低くありません。そのため、今箪笥に眠っている金製ジュエリーなどがありましたら、一度査定だけでも出してみてはいかがでしょうか?
6. まとめ
平成30年間の金価格の推移と、それを取り巻く社会情勢について解説いたしました。
2000年代から続く社会の動向が、今なお金価格を上げていること。日本国内でもかつてないほど金へのニーズが高まっていることなどをお伝えできていれば幸いです。
なお、金製のジュエリーは素材の価値だけでなく、そのデザインやどこのブランド品か?によっても付加価値がつきます。こういった商品は宝飾品需要が高まり、好況感のある時が売り時!箪笥に眠っていると劣化してしまう可能性があるので、「今だ!」と思ったらお早目のご決断をお勧めいたします!
金価格推移の参考サイト
https://gold.tanaka.co.jp/commodity/souba/y-gold.php